水曜日のダウンタウンの「説」は誰が考えているのか
水曜日のダウンタウンとは?
TBSテレビにて毎週水曜夜10時から放送されているダウンタウンの浜田が司会を務めるバラエティ番組である。
毎回、プレゼンターとなる芸人が「説」を発表し、スタジオで検証VTRを見て、ダウンタウンやゲストがコメントするという流れで進む。
毎回、「説」を聞くだけでも笑ってしまうくらい面白く、もちろん検証VTRも面白い。
ここで少し過去に取り上げられた説を見てみよう。
過去の「説」10選
以下に特に面白かった「説」を取り上げたい。
「勝俣州和 ファン0人」説
「冬眠から目覚めた熊 その日の夜はさすがに眠くならない」説
「布袋のギターを遠目から携帯で撮影するとQRコードと認識されどこかのホームページに飛ぶんじゃないか」説
「帰巣本能、ハトよりヒトの方が優れている」説
「宇多田ヒカル/First Loveの『誰を思ってるんだろう』の部分 カラオケで全員『誰を思ってるんだはー』と歌う」説
「電話中だったら何を渡されても受け取っちゃう」説
「浜田雅功の結果発表でカラス撃退できる」説
「逆ドッキリ 逆逆逆くらいまでいくと疑心暗鬼になる」説
「びんぼっちゃまスタイルの服 立ち回り次第でバレずに1日過ごせる」説
聞くだけで面白い「説」を中心に集めたが、他にも検証VTRが面白い系もたくさんあるので見たことのない人はぜひ一度番組を見てみて欲しい。
誰がこの「説」を考えているのか?
この番組がすごいと思うのは、毎回コンスタントにこれくらい面白い「説」が出てくるのだ。
誰がこんな面白い「説」を毎回考えているのか。気になったので調べてみた。
水曜日のダウンタウンの演出を手がける藤井健太郎師氏
出典:テレビ屋の声 - 第2回 TBS『水曜日のダウンタウン』演出・藤井健太郎氏、"攻める番組"評に至って冷静「面白さを追求した結果」 (1) 他番組の演出担当より、細かい部分まで | マイナビニュース
藤井健太郎。1980年生まれの2017年現在37歳。
TBSテレビの演出家兼プロデューサーである。
入社後3年から『リンカーン』の立ち上げ→同番組でディレクター→『ひみつの嵐ちゃん!』や『さんまのSUPERからくりTV』を担当するという出世頭。
30歳で『クイズ☆タレント名鑑』を立ち上げ、2014年に『水曜日のダウンタウン』の演出・プロデューサーとなる。
見ての通りだが、そうそうたる番組を立ち上げやプロデュース・演出を行っている。
クイズ☆タレント名鑑も藤井氏だというのを知った時はなぜか納得感があった。笑
普通ちょっと言いづらいよなってとこにも面白ければ関係なく切り込む、という姿勢が共通している感じがする。
プロデューサーや演出ということなので、最終的にその「説」を放送するかを決めているのが藤井氏ということになる。とあるインタビューで「説」を採用する基準を以下のように語っている。
“説”を採用する基準は、まず聞いた時にワードとして面白いこと。そして、検証の結果、答えに興味が持てること。さらに、結果に至るまでの過程が面白く描けるかどうか、です。この3つの要素を全て満たしていればベストですが、どこかの要素が欠けていても、他のどれかが突出していればそれもアリです。
確かにこの基準がかなり高い水準で守られてるな、と思う。
本当に毎週この基準を守って、番組を作っている藤井氏にはリスペクトしか湧かない。
どうすればあのような質の高い説を思いつけるのだろうか。
これは勝手な憶測だが、説の傾向として、「誰もが多少は思ってることを思いっきりやりきってみる」というのがあるような感じがする。
逆ドッキリってその後ちょっと不安になるよなー、とか
ハトの帰巣本能ってどれくらいすごいんやろう?とか
浜田さんの声ってデカいし通るよなー、とか
冬眠の後って眠いもんなんかなー、とか
言われてみれば誰もが一度は思ったことのあるようなことばかり。
それを思いっきり度を増して検証する。
それが藤井さんの流儀なのかもしれない。
あなたも説が応募できる!?
水曜日のダウンタウンでは「みんなの説」というコーナーがあり、視聴者から説の応募を受け付けており、面白ければ検証してもらえ、そのコーナーで紹介される。
自信のある方、思いついた方は応募してみてはどうだろうか。
Twitterで普段思ってることを呟いているので良ければフォローをば。